あの一報が入った日、実家から持ってきた全日時代の93年三沢VSハンセンの三冠戦を見た。
王者三沢、挑戦者ハンセン。
俺が知る限りというか記憶が確かなら、ローリングエルボーを初めて使用した試合。
ハンセンのキックを受け止めて、それを払う反動でエルボーを放つ。
ハンセンは不自然な形で昏倒。

試合後、三沢に握手を求めるハンセン。

超覚えてる。
見た翌日に、学校いって興奮しながら話したもの。
ハンセンが握手もとめたよ！
みた！？あの回転してのエルボー！


テリーゴディとの勝負。
パワーボムを返してのウラカンラナで勝利。
福沢が叫ぶ。
三沢が勝ったー！
テレビの前で俺も叫んだ。

対川田戦
投げっぱなしジャーマン連発。もう川田に戦意はないのに更にもう一発。
トップはそんなに甘いモンじゃない。と教えるかのように。
かつて鶴田にバックドロップ連発されたように。

いつも自身を投影しながら、テレビにかじりついた。

98年ベストバウト小橋戦 を録画して、貸しまくってファンを増やした。


馬場さん追悼東京ドーム。初めてリングサイドで見た試合。
対ベイダー。
四天王がことごとく敗れ、ここで、このタイミングで三沢。
必死で三沢コールをした。勝利。
ドーム一杯の三沢＆全日本コール。


ノア旗揚げ。
やっぱり三沢だからみんなついてきたんだな！
変わるよプロレス界なんてみんなで話す。

高山とのGHC戦。
勢いは高山。高山にとらせてもいいかななんて思ってた。
でも高山のハイキックをエルボーで叩き落とした瞬間、まだ三沢だよ！って。
見せたいよ。すげーよ、あれ。スゴいスピードで叩き落とした。

エクスプロイダーを側転で切り返し、断崖喉輪をバク宙で切り返し、投げられてもすぐ立ち上がり反撃。
ホント凄い。

お前らの好きにはさせねぇよ！絶対！
ゼロワンでのマイク。
三沢のマイク。
こんな台詞言えないよ。
新日ドーム。蝶野戦。
観客席で涙する俺。
敵地なのに今日一番のコール。ドームが揺れる。
三沢と蝶野によるプロレスへのメッセージだ。
過去から現在そして未来までを予感させた。

とてもじゃないが言い尽くせない思い出。

絶対にギブアップしない男。
自分に負けるのが一番嫌だからしないんだそうだ。
だって座右の銘が
敵は己自身
だもの。

誰よりもプロレスを考え、プロレスラーの未来を考え、人望あふれ、何より、ファンはもとより同業者にも、こんなにも多くの人に勇気を与えた。

プロレスラーとは生き様を魅せる商売だ。


きっと

ぶっちゃけこればっかりはしょうがないよね。
ま、みんなには悪いなって感じだよね(笑)

とか言うんだよ。
そんな記事を見て俺たちは三沢らしいなぁ。とか思うんだよ。


敵は己自身。
ですよね、三沢さん。


今まで有難う。
REST IN PEACE 三沢光晴。
俺の永遠のヒーロー。
どうか、どうか安らかに。